理想的な基礎体温
自分の平熱がどのくらいか、すぐに答えられる人はそれほど多くないのではないかと思います。
子供をつくりたいと思う女性や、生理不順がちな人などは体温をこまめに測って体調の管理をしているかと思いますが、それ以外の人はダイエットなど体調管理をする必要性を感じていても、体温をマメに測るということはないはずです。
ですが、ダイエットを計画的に行なっていくときにはこの体温計測が非常に重要な意味を持ってきます。
基礎体温の高さはその人の持つ免疫力とかなり綿密に関係をしており、基礎体温が低くなりすぎると免疫力がなくなって風邪をひきやすくなるとともに、基礎代謝機能が落ちて体重がおちにくくなってしまいます。
人間の平熱は36.5℃と言われていますが、実際には37.2℃くらいが最も免疫力が高まると言われています。
もっとも、理想的な37.2℃の体温を持っている人でも、脇下体温計による計測のときには外気に触れる関係でどうしても低めの数字が出てしまうので、脇下計測では36.5℃くらいが出ていればまあ健康ということになります。
低体温も健康に悪影響
健康状態の悪化というと発熱の方が気になりますが、実は低体温状態になることも同じくらいに危険性が高いものです。
計測体温が36.2℃以下になるとリンパ球と顆粒球のバランスが崩れてしまうために免疫力が弱まり、風邪のもとになるウイルスが体内に入ってきたときうまくそれを排出することができなくなってしまいます。
また低体温になると内臓の活動を支える各酵素のバランスが崩れるため細胞の新陳代謝能力がおちこみ、美容にも悪影響をおよぼすことになります。
免疫力の低下は単に風邪症状に収まるばかりでなく、体の内部に潜むがん細胞などを活性化させるもとにもなるので、あまり楽観視しているわけにはいきません。
基礎体温を高めるには
そこで健康と美容の維持のためには、基礎体温を高める運動が大切になってきます。
基礎体温を上げるためには、体の中にある筋肉量を増やすということが必要です。
筋肉トレーニングを継続的に行うことによって筋肉量が増えると、基礎体温があがりそれにともなて基礎代謝量も増えていきます。
筋肉トレーニングといっても毎日汗だくになるほど本格的な運動をする必要はなく、ラジオ体操やストレッチ、ウォーキングといった細かい運動をするだけでもかなりの効果を得ることができます。
最初から無理をすることなく自然に続けていける方法をみつけていくことが大切なのです。