モテ期があった
人は人生で2度モテ期を体験すると言いますが、ぽっちゃり体型の私にもこれまで1度モテ期がありました。
幼稚園から小学生、それに中学生時代までずっと「ぽっちゃり体型キャラ」であった私は、同級生の女の子達に比べて劣っているという意識が強く、かなりひねくれた性格をしていたと思います。
親切な友達に「そんなに太ってないよ」と言われても、逆にバカにされているのではないかという気にもなり、「あなたにはわからないよ」と最初から受け入れようともしていなかったところがありました。
ですが、そんな私を変えてくれたのが高校生の時に出会った一人の男友達の存在でした。
モテ期のエピソード
高校1年生の時、同じクラスに明るい男子生徒が一人いました。
その人は正直それほどカッコイイというわけでもなく、身長も他の男子に比べてちょっと低めで成績もそれほどよいというわけでもありません。
だけども性格がとても明るくて、冗談がうまかったので男女関係なくたくさんの友達に囲まれていました。
私とは無縁の生き方をしている人だなと思っていたのですが、ある日席替えがあってその男の子と席が隣になりました。
それまでほとんど口も聞いたことがなかったのですが、その人が隣にくることで休み時間などに友達の出入りが増えてしまうので、ちょっと嫌だなと最初は思っていたりもしました。
だけども、席替えをしてしばらくした頃に、突然話しかけられてきたことで私の意識は大きく変わりました。
何がきっかけだったかはもう忘れてしまいましたが、ほんのちょっとした会話の中で、私の持っているものを褒めてくれたんだと思います。
同性の友達から言われても心から受け入れることはできなかったのに、不思議にその男の子から言われたことですっと自分の中の肯定感が出来上がったようで、それから少しずつ親しく話をするようになりました。
そんなある日、その男の子が私に「○○(私の名前)ってカワイイよな」と言ってくれた瞬間、何かが大きく変わった気がしました。
その時の話の流れは、私のぽっちゃり体型でも十分にかわいい(自分で言うのもなんですが)というようなニュアンスだったのですが、そう肯定をされたことで反対に私の中で「これじゃいけない」という気持ちが生まれたのです。
その男の子とはそれからもう少し仲良くなりましたが、二年生になってクラスが変わってからはあまり会わなくなってしまいました。
それからしばらくして私には別の初カレができたのですが、それは1年生の時の男の子のおかげだと思っています。